生産の仕事

女性ならではの目線や心配りを大事にしています。

私は古河製造部生産2課のバルブ係に所属しています。バルブ係では、約10本のラインで300品番程の種類のバルブを製造しています。
1997年に入社して、その後リーダー、班長とステップアップさせていただきました。現在は、バルブ係の係長として主に班長の教育や現場の管理、改善業務を行っています。
例えば、職場の部下や同僚が効率よく生産できるような方法を考えたり、残業を減らすための改善点を考えたり、不良を作らない意識をつけてもらうように指導したりと、業務の問題点を見つけて改善しています。他には、部下や同僚の人たちの声も大切にしたいと考えているので、昼食を一緒に食べながら作業員の話を聞いたり、月に1回の懇親会では積極的にコミュニケーションをとったりすることを意識しています。

料理動画をヒントに。

新人が、不良を出さずに正確に速く作業をできるようになるには、経験を積んでコツを掴んでいかなければなりません。新人の方には、以前は管理者や先輩作業者たちが実際に作業している所を見てもらい、そして実際に作業し、覚えてもらっていましたが、もっと効率的にわかりやすく作業を教えることは出来ないか、と考えていました。ある時、料理をする際に動画を見て作り方を覚えようとしたときに「これだっ!」と。作業している所を動画にとって、後からいつでも見られるようにしておけば、初めて作業する方や年配の方などにとって助かるのではないか、と思い取り入れました。
口で説明するよりも実際に作業している所を見て覚えた方が速いですから。頭にカメラをつける器具を購入して、作業している人の目線から録画をし、何度でも繰り返し見ることができるようになりました。我ながら、すごく便利で良いアイデアだったと思っています。

家庭や育児との両立に悩んだ時「家庭優先でいいよ」という言葉に救われた。

入社後すぐに結婚し、その数年後に妊娠がわかりました。妊娠後もそのまま仕事を続けることができましたし、産休や育休を取る際にも「待ってるからね」と言ってもらえたのでとても安心して育児に専念できました。産後6カ月で会社に復帰しましたが、どうしても子供は熱を出したり体調を崩したりして保育園から連絡が入ることもしばしば。そんな時は半日休暇の制度を利用することで対応できました。もちろん家族の協力もあってこそ両立できましたが、急なお休みや子供の行事での休暇などにも快く承諾してくれた会社の制度や体制にも救われました。
実は、仕事も家庭も中途半端になっているような気がして悩んだこともありました。責任もってしっかり仕事をこなそうと考えすぎると、家庭が疎かになってしまうし、かといって家族や子供との生活を重視しすぎると会社に迷惑がかかってしまう・・・そんな板挟みで苦しい時期があったんです。会社は「家族優先でいいよ」といってくれました。福利厚生が充実しており、寛大な対応をしてくれた会社に感謝しています。

私自身、仕事をしている分、子供との時間は短くなってしまった面がありましたが、仕事を通じてたくさんの人に出会え、自分の世界を広げられたので、悩んだ時期に辞めてしまわないで頑張って働き続けてよかったと思っています。これからも上を目指してどんどんステップアップしていきます。